よくあるご質問
脂肪吸引はどんな施術ですか?
脂肪吸引は、ダイエットや運動ではなかなか落としにくい部分的な脂肪を、医療技術を用いて物理的に取り除く美容医療の一つです。細い管(カニューレ)を小さな切開口から挿入し、吸引機で余分な皮下脂肪を直接吸い出します。脂肪細胞そのものを減らすため、部分痩せやボディラインの形成に高い効果があります。一般的なダイエットは脂肪細胞の「大きさ」を小さくする方法ですが、脂肪吸引は脂肪細胞の「数」を減らす点が大きな違いです。
脂肪吸引はどの部分に施術できますか?
脂肪吸引は、
皮下脂肪が蓄積しやすいほとんどの部位に適応できます。具体的には以下の箇所がよく選ばれます:
- 顔(フェイスライン・あご下):顔まわりの脂肪を減らし、小顔効果が期待できます。
- 二の腕:振袖のようにたるんだ部分をスッキリさせ、細く美しい腕に。
- お腹(上腹部・下腹部・ウエスト・側腹部):くびれを作り出し、ぽっこりお腹を解消。
- 太もも(内もも・外もも・前もも・後ろもも):脚痩せ効果があり、バランスの取れたシルエットに。
- お尻(下尻・横尻):ヒップアップやサイズダウンが可能。
- 背中(肩甲骨周り・ブラライン):段差がなくなり、スッキリとした後ろ姿に。
部位によって脂肪の質や付き方が異なるため、カウンセリングで最適な施術方法を提案します。
脂肪吸引の効果はどのくらいで実感できますか?
通常、手術後1週間程度で腫れが少しずつ引き始めますが、本格的に効果を実感できるのは3ヶ月〜6ヶ月後です。腫れやむくみが完全に落ち着き、皮膚が引き締まっていくことで、最終的なボディラインが見えてきます。
脂肪吸引後にリバウンドはしますか?
脂肪吸引で取り除いた脂肪細胞は基本的に再生しないため、
ダイエットと比べてリバウンドしにくいとされています。ただし、
脂肪細胞が「ゼロ」になるわけではなく、残った脂肪細胞は食生活や運動不足の影響を受けます。
- 手術後に暴飲暴食や運動不足が続けば、残った脂肪細胞が肥大し、体重が増えたり体型が崩れたりすることもあります。
- 特に脂肪吸引を行っていない部位(たとえば腕や背中など)に脂肪がつきやすくなることもあります。
そのため、術後もバランスの良い食事と適度な運動を心がけましょう。
脂肪吸引後のシャワーやお風呂はいつから可能ですか?
シャワーは通常、施術の翌日から可能です。ただし、患部は濡らさないように工夫するか、
医師の指示に従ってください。湯船につかる入浴やサウナ、岩盤浴は血行が良くなりすぎることで腫れや内出血が悪化することがあるため、最低でも2週間は避けるのが一般的です。
脂肪吸引のダウンタイムはどのくらいですか?
個人差はありますが、一般的には以下のようなスケジュールになります。
- 腫れや内出血:1週間〜2週間程度
- 痛みや違和感:1週間前後(筋肉痛に似た感覚)
- 圧迫着の着用:1ヶ月間は推奨(特に最初の2週間は24時間着用)
デスクワークは翌日〜3日後に可能ですが、激しい運動は1ヶ月後が目安です。
脂肪吸引後の皮膚のたるみは大丈夫ですか?
皮膚の弾力性によります。若い方や皮膚にハリがある方は、脂肪が減った後も自然に引き締まることが多いですが、年齢や肌質によってはたるみが残ることがあります。その場合、皮膚の引き締め治療(高周波やレーザー)を併用することも検討されます。
痛みはどれくらいありますか?
手術中は麻酔(局所麻酔、静脈麻酔、全身麻酔など)によって痛みはほとんど感じません。施術後は麻酔が切れると、筋肉痛に似た鈍い痛みや突っ張り感が現れますが、個人差はあります。
- 多くの方は術後数日は痛み止めを使用しながら過ごし、その後は徐々に違和感のみになります。
- 痛みのピークは術後2〜3日程度で、1週間ほどで改善していきます。
- 広範囲の場合や体質によっては、長く痛みが続く場合もありますが、医師がしっかりフォローしますのでご安心ください。
傷跡は目立ちますか?
脂肪吸引ではカニューレを挿入するために、数ミリ程度の小さな切開を行います。
切開の場所は、目立たない部位(体のシワや下着で隠れる位置など)を選ぶため、日常生活ではほとんど気にならなくなります。
術後すぐは赤みがあり、硬さを感じる場合もありますが、数ヶ月〜半年ほどで白っぽい線になり、さらに目立たなくなります。
傷跡をきれいに治すためのテーピングやクリームのケアについてもご案内しています。
入院は必要ですか?
ほとんどの脂肪吸引は日帰り手術で、施術当日にご帰宅いただけます。
広範囲の脂肪吸引や患者様のご希望、体調によっては、1泊入院やホテル滞在をおすすめする場合もあります。
自宅で安静に過ごせる環境が整っていれば、入院は不要ですが、初日はなるべく安静を心がけましょう。
施術時間はどのくらいかかりますか?
施術時間は吸引する部位や範囲によって異なりますが、おおよそ以下が目安です。
- 小範囲(二の腕、あご下など):約1〜2時間
- 中範囲(お腹、太もも内側のみなど):約2〜3時間
- 広範囲(お腹全体+腰+太ももなど):3〜5時間以上
施術前に麻酔をかける時間や術後の休憩を含めると、クリニックに滞在するのは半日〜1日程度を見ておくと安心です。
脂肪吸引後に注入した脂肪で豊胸や顔の脂肪注入はできますか?
はい、脂肪吸引で取り出した脂肪を使用して、豊胸や顔への脂肪注入を行う「コンデンスリッチファット」や「ナノファット注入」などの施術があります。
ただし、採取した脂肪をそのまま注入するのではなく、不要な成分を除去して精製する処理が必要になります。
誰でも脂肪吸引を受けられますか?
脂肪吸引は健康な成人であれば受けられる可能性が高い施術ですが、以下に該当する方は慎重な判断が必要です。
- 重度の糖尿病や心疾患、呼吸器系の病気がある方
- 妊娠中または授乳中の方
- 血液凝固障害や免疫不全のある方
- 極端に痩せ型で脂肪がほとんどない方
また、
未成年の場合は保護者の同意が必要です。安全に施術を受けていただくため、事前のカウンセリングと検査を徹底しています。
術後に気をつけることはありますか?
脂肪吸引後の仕上がりや回復スピードは、術後の過ごし方で大きく変わります。
- 圧迫固定(ガードルやサポーター):脂肪のたるみやむくみを防ぎ、皮膚を引き締めるために重要です。医師の指示通り、数週間〜1ヶ月程度は着用します。
- 激しい運動・マッサージ・飲酒・長風呂:血流を促進しすぎる行為は内出血や腫れを悪化させるため、1〜2週間は控えます。
- 感染症予防:施術部位を清潔に保ち、傷口のケアを怠らないようにしましょう。
早期に無理をすると、むくみが長引いたり、皮膚のたるみが改善しにくくなることがあります。
脂肪吸引後、仕事や学校への復帰はいつからできますか?
デスクワークなどの軽い仕事であれば、翌日から復帰可能な方もいます。ただし、施術部位や範囲によって個人差があり、痛みや腫れの程度によっては2〜3日間の安静が推奨されることもあります。立ち仕事や力仕事の場合は、最低でも1週間程度の休養期間を考慮すると安心です。学生さんの場合も同様で、体育や重い荷物を持つ活動は控える必要があります。
脂肪吸引後のシャワーやお風呂はいつから可能ですか?
シャワーは通常、施術の翌日から可能です。ただし、患部は濡らさないように工夫するか、
医師の指示に従ってください。湯船につかる入浴やサウナ、岩盤浴は血行が良くなりすぎることで腫れや内出血が悪化することがあるため、最低でも2週間は避けるのが一般的です。
圧迫下着はなぜ必要?どのくらいの期間着用しますか?
脂肪吸引後の圧迫下着は、皮膚の引き締めや腫れ・むくみの抑制、仕上がりの左右対称性を高めるために重要です。
通常は、術後24時間は常時着用し、その後は1ヶ月程度、日中はしっかり圧迫を続けることが推奨されます。着用時間や期間は部位や施術範囲によって変わります。
脂肪吸引の麻酔はどのような種類がありますか?
主に3つの方法があります。
- 局所麻酔:少範囲の施術で使われ、意識はありますが痛みを抑えられます。
- 静脈麻酔:眠っているような状態で施術を受けられます。中範囲の部位に多く使用。
- 全身麻酔:広範囲や長時間に及ぶ手術で使用されます。
麻酔方法は患者様の体調や希望によって決まります。
脂肪吸引後に硬くなる(しこりや拘縮)があると聞きましたが?
脂肪吸引後は、吸引した部位に「拘縮(こうしゅく)」と呼ばれる硬さが出ることがあります。
これは皮膚や組織の自然な治癒反応であり、通常は数週間から数ヶ月で柔らかくなります。必要に応じて医師がマッサージ指導や処置を行うことがあります。
術後に運動はいつからできますか?
軽いストレッチやウォーキングは術後1週間程度から可能ですが、筋トレやランニングなど負荷の高い運動は2〜4週間程度控えたほうが無難です。
無理に運動をすると腫れや内出血の悪化、治りが遅くなる原因になります。
脂肪吸引を受けた部分はたるんだり、凸凹になったりしませんか?
皮膚のたるみは、年齢や皮膚の弾力性によって起こる場合があります。特に大量の脂肪を除去した場合や皮膚が伸びきっている場合は注意が必要です。
クリニックでは、弾力性を考慮しながら吸引量を調整したり、たるみが気になる場合は皮膚を引き締める治療を併用することもあります。
また、技術的に未熟な施術を受けると、脂肪の取りムラで凸凹(デコボコ)が起きるリスクもあります。
妊娠や出産に影響はありますか?
脂肪吸引は皮下脂肪の除去であり、内臓脂肪や子宮、卵巣には影響しません。そのため妊娠や出産に直接的な影響はありません。
ただし、お腹周りの脂肪吸引を行った後に妊娠すると、皮膚が再び伸びることでたるみが目立つ場合があります。
施術を受けた日は1人で帰れますか?
小範囲・局所麻酔の場合は問題なく帰宅可能ですが、静脈麻酔や全身麻酔を使用した場合は、ふらつきや眠気が残ることがあります。
そのため、できれば付き添いの方がいるか、公共交通機関の利用をおすすめします。長距離の運転は危険なので控えてください。
男性でも脂肪吸引は受けられますか?
もちろん可能です。男性の脂肪は女性よりも硬く、特に腹部や胸部(男性型乳房)に集中する傾向がありますが、脂肪吸引でしっかりと取り除くことができます。
最近はスーツが似合う体型づくりや、腹筋のラインを浮き立たせる「シックスパック形成」など、男性専用のデザイン脂肪吸引も人気です。
男性の脂肪吸引は女性と何が違いますか?
男性の脂肪は女性に比べて繊維質が多く、皮下脂肪の層も薄いため、テクニックが必要とされます。
また、筋肉のラインを強調する「アスリートボディ」を目指すことが多く、脂肪の取り方や残し方に工夫が求められます。特に、腹部・胸部(男性型乳房)の改善を希望する男性が多いです。
男性の脂肪吸引後、筋トレや運動はいつから再開できますか?
施術後1〜2週間で軽い運動や筋トレの再開が可能ですが、ハードなトレーニングは術後4週間以上経過してからを推奨しています。
回復が進むことで筋肉のラインがよりはっきり見えやすくなり、理想的な体型作りがしやすくなります。
男性型乳房(女性のように胸が膨らむ症状)も脂肪吸引で解決できますか?
はい、男性型乳房(女性化乳房症)は脂肪吸引によって改善可能です。脂肪によるふくらみの場合は、脂肪吸引でフラットな胸板を作ることができます。
ただし、乳腺肥大が原因の場合は、乳腺切除を併用する必要があるため、診察の上で適切な治療法を提案します。
男性でも顔(フェイスライン・あご下)の脂肪吸引は人気ですか?
非常に人気があります。男性の場合、シャープなフェイスラインやスッキリとしたあご下を目指す方が多く、オンライン会議や営業職などで第一印象を良くしたいという理由から施術されるケースも増えています。
ヒゲ脱毛やスキンケアとあわせて施術される方も多いです。
脂肪吸引後、肌のたるみが気になる場合はどうすればよいですか?
脂肪吸引後の皮膚のたるみが気になる場合は、RF(高周波)治療やハイフなど、皮膚の引き締めを目的とした施術を併用すると効果的です。
また、弾性繊維の生成を促すスキンケアやマッサージを行うことで、たるみの予防・改善に役立ちます。男性は特に皮膚が厚い傾向があるため、引き締め施術と相性が良いです。
手術当日は何を持参すれば良いですか?
術後に必要なものはクリニックで用意されることが多いですが、以下を持参すると安心です。
- ゆったりとした前開きの服(術後の着替えが楽になります)
- 着圧下着(購入していない場合はクリニックで案内されることもあります)
- 保険証(万が一に備えて)
- サンダル(靴より楽に脱ぎ履きできます)
- 術後に使うタクシー代や交通費
- 特に男性は、術後すぐにスーツを着るのは難しいので、ラフな服装がおすすめです。
脂肪吸引の結果はどのくらいで実感できますか?
個人差はありますが、術後1〜2週間で腫れが引いてくると効果を実感し始め、1〜3ヶ月でよりはっきりとした変化を感じることが多いです。
特に男性の場合、筋肉のラインがはっきり出てくることで「痩せた」というより「締まった」印象が強くなるのが特徴です。